春一番の炎のファイター('03)

アントニオ猪木のものまねで一世を風靡し、2014年に47歳の若さでこの世を去ったお笑い芸人の春一番。そんな春一番が単独で1枚だけ出した音源がこの「春一番の炎のファイター」('03)。アントニオ猪木の入場テーマ曲「炎のファイター」のカバーでダンスミュージックにアレンジされた炎のファイターに乗せて、春一番のものまねの語りが乗っかるという珍盤。拡大解釈すればラップといえなくもないか。c/wはオリジナルの「元気ですか体操」。猪木の弟子であり、プロレス歌謡史に残る迷曲を生み出した藤波辰巳の「マッチョ・ドラゴン」のB面である「ドラゴン体操」に寄せていったのだろうか。春一番の声が細いせいか、女性の歌唱の方が表に出てきている不思議な曲になっている。


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この記事を書くにあたって、春一番のことを調べると、片岡鶴太郎の弟子ということ、太田プロ時代の同期は爆笑問題松村邦洋であることなどを知った。

 

春一番が起用された「炎のファイター」の別バージョンもある。こちらはおそらく『レッスル・ディスコ・フィーバー』('99)というMIX CDの中に収録されているバージョンだと思われる。


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