生島ヒロシ&ごはん党シンガーズ「やっぱりごはん!」('92)


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ふたたびYouTubeで見つけた音源から、生島ヒロシ&ごはん党シンガーズ「やっぱりごはん!」('92)。跳ねたビートと元気いっぱいの曲調が良い。いつか入手したいので自分への備忘録として。どういう経緯でこの曲ができたのかは不明。8cm CDの短冊CD。

SATSUKI(五月みどり) / おどる三世代 ('99)


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ベテラン演歌歌手がジャンルを越境した作品がわりと好きで、最近のヒットはYouTubeでたまたま見つけた五月みどり(SATSUKI名義)の「おどる三世代」がとても良い。ちょっとポンチャック味のあるチープな響きのあるハウスビートの曲で、エアロビクスを意識した振付カードつきの8cm短冊CD。

ブラスプラス「Party Night (September)」('96)

Septemberのwiki経由で知った、まだあった日本語カバー。

歌詞カードの中にある解説によると、ヤマハ音楽院において管楽器ポピュラー・アンサンブルという授業で91年に結成された学生バンドが前身ということ。いろいろな変遷があり、メイン・ボーカル2名+バック・ボーカル2名+6名のブラス隊+5名のリズム隊の計15名という大所帯バンドであるということが分かる。サウンドアドバイザーとして、ザ・ピーナッツや「宇宙戦艦ヤマト」などのヒットメーカー宮川泰を迎えたのがこの唯一のアルバムである。

「Party Night (September)」は、ブラス・ロックサウンドにファンクの要素を盛り込んだアレンジで元気のある曲になっている。日本語の作詞はモダンチョキチョキズ濱田マリ

このブラスプラスで、オリジナル曲の作・編曲をしている籠島裕昌は現在も「戦隊ヒーローシリーズ」や「プリキュアシリーズ」の編曲を手掛けているニチアサお抱えの音楽家として活動をしているようだ。


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春一番の炎のファイター('03)

アントニオ猪木のものまねで一世を風靡し、2014年に47歳の若さでこの世を去ったお笑い芸人の春一番。そんな春一番が単独で1枚だけ出した音源がこの「春一番の炎のファイター」('03)。アントニオ猪木の入場テーマ曲「炎のファイター」のカバーでダンスミュージックにアレンジされた炎のファイターに乗せて、春一番のものまねの語りが乗っかるという珍盤。拡大解釈すればラップといえなくもないか。c/wはオリジナルの「元気ですか体操」。猪木の弟子であり、プロレス歌謡史に残る迷曲を生み出した藤波辰巳の「マッチョ・ドラゴン」のB面である「ドラゴン体操」に寄せていったのだろうか。春一番の声が細いせいか、女性の歌唱の方が表に出てきている不思議な曲になっている。


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この記事を書くにあたって、春一番のことを調べると、片岡鶴太郎の弟子ということ、太田プロ時代の同期は爆笑問題松村邦洋であることなどを知った。

 

春一番が起用された「炎のファイター」の別バージョンもある。こちらはおそらく『レッスル・ディスコ・フィーバー』('99)というMIX CDの中に収録されているバージョンだと思われる。


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スピッツ・ア・ロコ ('84)

今朝、殺人事件について友人とやりとりをしているうちに教えてもらった藤沢悪魔祓いバラバラ殺人事件。

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被害者がスピッツ・ア・ロコというバンドのリーダーで、しかもメジャーデビューをはたしていたというのが驚いた。悪魔祓いというから、どんなメタルかハードコアな音楽をやっていたかと思いきや、メンバーそれぞれ祖父母、父母、子どもに扮し、人情家族バンドという設定のコミックバンド。

YouTubeにアルバムが上がっているが、おふざけというよりはポップ・ロックな感じである。DJ目線で言うとレゲエ調の「悲しみのブルージー・ナイト」、オリエンタル歌謡「靴磨きおじさんの浪花節」あたりが個人的に推し曲か。


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作品の内容というより、事象そのものがある意味カルト盤なので、流石にこれを珍盤だといってラジオなどで紹介するのには躊躇われる。

September日本語カヴァーあれこれ

今日から9月。音楽で9月といえば、Earth, Wind & Fireの「September」('78)。

ディスコを代表する楽曲といっても過言ではない多幸感のある名曲だが、日本でもいくつかのカヴァーそれも日本語での歌唱がいくつか存在する。

 

三井桜子 - September ('97)


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なんと、アースのリーダーであるMaurice Whiteもプロデュースしているというが…。バブル崩壊とはいえ、それでもまだ日本の音楽業界にはお金があったのだろうか。アルバムでは他に「Fantasy」や「Boogie Wonderland」の日本語カバーもやっている。

 

そして強烈なのが桜田淳子渋谷公会堂でのライブバージョン。

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 MCからはじまる歌詞のズッコケ感がたまらない。1979年のライブだから翌年にカヴァーしているからタイミングもやけに早い。この当時のアイドルはライブのレパートリーでカヴァー曲が多いので楽しい。まだ何か見つかりそうである。これは吉沢dynamite.jpさんのMix CDで知った。

 

女王様 - 女王様物語第二章 ~踊る女王様~ ('96)

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洋楽の直訳でヒットを放った王様のスピンオフといった感じだが、同一人物ではなく、正体は爆風スランプパッパラー河合。ロックメドレーの「女王様物語」の続編として直訳したのはディスコソングメドレー。おふざけ企画だけど、さすがはメジャーアーティストだけあってか音はけっこう本格的。DJの川西卓さんのツイートで知った。それにしても12inchシングルがあるということか?収録曲は以下のとおり。

九月(September) 〜 それなんです(That's The Way (I Like It)) 〜 丸太小屋酒場(Copacabana (At The Copa)) 〜 愛だけ(Can't Give You Anything (But My Love)) 〜 ジンギスカン(Dschinghis Khan) 〜 西へ行こう(Go West) 〜 君にくぎづけ(赤ちゃん見つけた)(Can't Take My Eyes Off Of You)。

GWINKO「よくばりなウィークエンド」('90)

天神イムズが本日で閉館。福岡には中学の3年間住んでいたのでそれなりに思い入れのある土地だ。中学生にとってはその当時興味のあったゲームやマンガなどを扱うようなテナントがなかったので行くことはほぼなかったけど。福岡から東京へ行き、故郷の長崎にUターンしてから大人になってからのイムズの方がイベント絡みで行くことが多かった。三菱地所アルティアムでの都築響一さんの展示や、その打ち上げとか。イムズホールでのオリジナルメンバーとしては最初で最後に行ったサニーデイ・サービス。最後に行ったのは最前列で聴いた土岐麻子のコンサートか。コロナ禍ですっかりそういうイベント事がまるで遠い時代の記憶になってしまっているのが切ない気持ちになる。そんなイムズで撮られたPVがGWINKOの「よくばりなウィークエンド」。

GWINKO「よくばりなウィークエンド」('90)


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こうして見ると思いっきりバブリーな建物だったんだなと思うとともに、曲は今のシティポップやブギーなどにも通じるサウンドで一周してアリだと思う。このGWINKO安室奈美恵、MAX、SPEED、DA PUMP、Folderといった一時代を築いた沖縄アクターズスクールの一期生でタレント第一号なんだそうな。作曲したのは初期の久保田利伸の編曲などを手掛けた杉山卓夫。